炭素繊維 CFRPプリプレグ(未硬化・硬化後) カット用刃物 を提案しました。

CFRP(炭素繊維強化プラスチック)は、炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸・硬化させた複合材で、軽量かつ高強度という特性から航空機や自動車部品などに使用されています。
今回、プリプレグ材(未硬化状態)と硬化済みのCFRP、それぞれを加工する工程があるメーカー様より、適切な刃物の選定についてご相談いただきました。
プリプレグは粘着性があり、硬化後は非常に高硬度であるため、双方で最適な刃物が異なります。

未硬化プリプレグには、弊社の機能繊維用スライドカッターを提案しました。
高強度繊維のカットに耐えうる刃素材を用い、刃角度や厚みを調整して繊維を確実に点で捉える設計としています。
また、エポキシ樹脂が粘着することで切れ味を損なうことがあります。そのため、非粘着コーティングも施すことも可能です。

硬化後については、炭素繊維と樹脂が完全に効果しており、更に厚みがある場合は並みの刃物では刃が入りません。
そのためダイヤモンド砥粒を電着したダイヤ電着刃で切削する方法を提案しました。
砥粒の番手や刃先形状はワークの厚みや加工条件に応じて柔軟に調整可能です。

さらに、粘着のない状態であれば、機能繊維カットに特化した鋏「アルスーパー526-H」でもスムーズに切断可能です。
実際に炭素繊維のカット用途で採用実績が多数ございます。
CFRPのように状態によって最適な刃物が異なる素材も、用途に応じてご提案いたします。
条件に合わせた設計が可能ですので、お困りの際はぜひご相談ください。
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