
山﨑亮さんのコンテンポラリーボタニカルアートとハサミ
2026.3.5

山﨑 亮
Makoto Yamazaki
やまざき花店 三代目店主
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大学農学部を卒業後、生花店およびホテル内の生花会社に勤務。震災を機に家業である「やまざき花店」を継ぎ、現在に至る。国内外の作品コンテストにも積極的に参加し、植物の一部分を強調した独自のボタニカルアート作品を制作している。

山崎さんはInternational floral artで複数回の受賞歴を持つフラワーアートアーティスト。
International floral art2014/2015

International floral art2016/2017

『お腹が痛くなった時の脳』
本来ならば弾け飛んでしまうガマの穂、それを現代の技術で形をとどめ、魅惑的な脳みその形にしました。
ガマ本来の色を生かしてタイトルのような状況を表現しています。
ちなみに大きさは、クジラの脳みそとほぼ同サイズです。
使用花材:ガマの穂

撮影に合わせて制作したiDチョキはグリーンとパープルの個性的なコンビネーション。ブレードは使い慣れた「ギザ刃付きタイプ」をチョイス

「クラフトチョキはギザ刃付きを10年以上使っています。これを使ってコンテストに入賞して以来、ゲン担ぎでコンテストのたびに新調しています。」

『植物回路』
植物の持つ“機械的”な構造に着目し、複数の植物を組み合わせて、植物とは対照的な機械回路の造形を表現しています。
色はすべて植物本来のもの。仕上げにニスを吹き付けることで、防虫・防カビ効果を持たせると同時に、植物の質感をより機械的な印象へと近づけています。
使用花材: グラスジェムコーン、ユーカリの実、クルミ、ワイルーロ、ウッドボールなど

作品に用いる花材は、花びらをすべて落としたり、花芯のみを強調したりと、元の姿をほとんど留めない。しかし、それでいて不思議な生命感を帯びている。

花芯だけとなったこのアネモネも、まるで新たな命を吹き込まれたかのように、作品の中で輝きを放つ。

『春の植物の部分的強調』
植物が普段は見せない部分や、意識されることの少ない細部に焦点を当てることで、植物そのものの新たな魅力を掘り起こしています。
あえて“旨み”を抑えることで、隠れていた別の美しさが浮かび上がることもあります。
使用花材:チューリップ、レースフラワー、アネモネ、スカビオサ、ゼンマイ、トルコキキョウ、千日紅、ヒペリカムなど

中野区鷺ノ宮駅近くに店を構えるやまざき花店。
「戦後、祖父が埼玉で仕入れた果樹苗を新宿のデパートなどで売ったのがうちの始まりです。当時はまだ食べ物も豊富ではなかったので、みかんの苗が飛ぶように売れたそうです。」

「子どもの頃、友達の誕生日会に招かれると、いつも母に花束を持たされていました。友達はプラモデルなどを期待していると分かっていたので、正直少し嫌だったんですが(笑)。でも、友達のお母さんがとても喜んでくれるので、女性は花が好きなんだなと子ども心に思っていましたね。」

『ハスの糸』
解説: ハスの茎を折ると現れる、極細の繊維。それを可視化し、際立たせることをテーマにしたアレンジメントです。一本の糸はかすかでも、数百本が集まることで、その“糸”そのものが主役として立ち上がります。
使用花材:ハス、千日紅、ミニリンゴなど

『Feminine Line』
女性の身体が持つ柔らかな曲線をモチーフに、そのシルエットを植物で再構築した作品です。
種子や実、植物の細部を重ねることで、身体性と自然の構造がひとつに溶け合うような質感を生み出しています。
近づいて見ると有機的でありながら、どこか機械的にも見える。その境界に生まれる美しさを探った作品です。
使用花材:グラスジェムコーン、ユーカリの実、レンコン、旅人の木など

『小動物のお尻』
小動物の可愛いおしりから出てくるものは、可愛い蛇口から出るように、すべてが愛らしく感じられる。
そんな発想から生まれた作品です。
2種類のクィーンプロテアのふわふわとした部分を用い、体毛とお尻まわりの柔らかな毛並みとを意図的に分けて表現しています。
小動物特有の「愛らしい後ろ姿」を立体的かつ象徴的に表現しました。
使用花材:クィーンプロテア、ガマの穂

山崎さん愛用のiDチョキ
グリップ:グリーン、パープル
ブレード:ギザ刃付きタイプ
「クラフトチョキは細かい作業や繊細なカットがとてもやりやすく、私の作品作りには欠かせないアイテムです。今まで使ったハサミの中で一番の切れ味です。」





