【クラフト鋏 330H 機械モデル】金属箔 連続カット刃 として採用いただきました。


機械メーカー様から、金属箔を途切れずに切り続けたいというご相談を頂き、クラフト鋏KG-330Hをベースにした加工品を納入いたしました。
連続カット工程では調整の手間が作業時間に直結するため、できるだけシンプルな構造が求められていました。
このモデルは鋏式のため、調整が必要になる箇所がほとんどありません。
現場で行う作業は、刃を固定するボルトの調整とシリンダーの取り付けだけです。
ここさえ押さえておけば、すぐに稼働させられます。
構造がシンプルなので、取り付けや位置決めにかかる時間を大きく減らせます。
メンテナンスコストの削減にもつながり、さらに刃の調子(刃を固定するボルトの締め付け具合)が変わりにくいため、切断回数を重ねても同じ感覚で切り続けられます。
安定した品質を維持できる点も大きなメリットです。
刃には高炭素刃物鋼にハードクロムメッキを組み合わせた仕様を採用し、HRC60以上の硬度を確保しています。
焼き入れと焼き戻しの工程にこだわり、素材が持つ硬度を限界まで引き上げることで、摩耗しにくい強い刃に仕上げています。
さらに、少ない力で鋭い切れ味を得られるよう、メッキ後に小刃の研磨を追加しています。
刃先が丸くならないよう仕上げているため、長時間の連続使用でも切れ味を維持することができます。
金属箔や薄板はもちろん、銅箔、錫箔、繊維、フィルム、ケーブルなど、薄くて扱いにくい素材にも幅広く対応できます。


