
都会の庭師 島田健司さんの道具
2025.6.9

東京世田谷にショールームを構える庭楽。都会の庭師を自負し、限られたスペースで作り上げるこだわりの庭は各方面から高い評価を得ている。社員は元ダンサーやスケーターといったクロスカルチャーのガーデナー集団だが、仕事に対する真摯な姿勢は江戸の職人を思わせる男気あふれるものだ。
代表の島田さんは学生時代にブラジル発祥のダンス「カポエイラ」に没頭。ブラジルやニューヨークでダンスを学ぶために始めたのが日当の良かった造園のアルバイトだった。
「お金を貯めてはダンスを学びに海外に行くという生活を何年も続けていました。ある時、これ以上ダンスを続けても、憧れているアフリカ系ブラジル人ダンサーのようにはなれないと感じて行き詰まってしまいました。そして自分のルーツに根ざしたものはなんだろうと考えた時、自分には庭師の仕事があると気づいたんです。」

庭楽のショールーム「Fun Terrace Yōga」は2025年春にオープン。庭師の枠を超え、植物に関するアドバイスや様々なイベントなどを行っている。

「わたしたちはストーリーを大切にしています。このショールームを拠点に、庭のストーリーをお客様と一緒に作っていきたいと思っています。」

「海外ではジャパニーズガーデナーというとすごく尊敬されるんです。日本でも庭師が憧れの仕事になると嬉しいですね。」

「もうかれこれ25年位アルスさんの鋸を使っています。私達職人は自分で道具を手入れします。アルスさんの鋸は自分でちゃんと目立てができるところがいいですね。」

庭楽の半纏

「アルスさんのハサミは圧倒的に丈夫なところが気に入っています。自分で研ぎますので、高いメンテナンス性もポイントです。」

「若い頃、道具には魂が宿っていると親方に教わりました。鋸は今でも自分で目立てして大切に使っています。」

ショールームには社員のみなさんが制作したスワッグがお求めやすい価格で販売されている。

植物も生き物ですので、できるだけ廃棄したくないと思っています。スワッグとして飾って喜んでいただけると嬉しいと思い、男たちで頑張って作っています。(笑)
