
蒼菊さんのつまみ細工とハサミ
2025.9.29

花の微妙な色を出すために材料の絹布は自ら染める。「ひだ寄せつまみ」という伝統的な技法をアレンジして作る蒼菊さんのつまみ細工を手に入れるのは容易ではない。現在は5年前に受けた注文の納品をやっと終えようかというところだとか。次に注文を受けるのはおそらく来年だという。その注文枠もすぐに埋まり、またそれを数年かけて納めていく。そんな蒼菊さんの個展が2025年11月に開催される。ここでは作品販売もあり、彼女の作品を手に入れる貴重な機会になりそうだ。

自ら染めた絹布を何度か折り返しひだを作る

一方をつまみ花びらの形にして糊で固める

花をまとめた巻紙の芯をiDチョキでカット
「iDチョキは布はもちろん、糸や、花芯の束もスイスイとカットできるので助かっています。」

先端がカーブした手芸クラフト360-Mで表面を傷つけないよう慎重に毛羽立ちを整える
「刃先がカーブしているので、作品を傷つけることなく、細かいところに届くのが魅力ですね。作品の最後の仕上げに必ず登場します。」

「菊」
100枚以上の花びらを1つ1つ摘まみ、よりリアルな菊をつまみ細工で表現した作品

「十二季いち凛」
1月~12月まで、ひと月ごとその折の季節の花々を直径約3cmの半球上に咲かせた作品

蒼菊さんのiDチョキのグリップカラーはパープル&ベージュ。ブレードはステンレス。ブランド名をアルファベットでレーザー刻印

「花札つまみ」
花札をモチーフに、それぞれの絵柄を半球上で表現

蒼菊さんの著書「リアルな花々が作れる はじめての花つまみ細工」には道具の解説や作品の作り方が丁寧に写真付きで解説されている。

「ひとつひとつの作品を心を込めて作っています。お買い上げ頂いた方から結婚式や成人式の写真を送っていただくととても嬉しくて励みになります。」
